「脱毛」じゃなく「除毛」?女性用脱毛クリームの仕組み

2018.08.15
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厳密にいえば「除毛クリーム」!その仕組みとは

自宅で手軽にムダ毛をなくせる除毛グッズ。その中でも、肌がつるつるになるといわれるのが「脱毛クリーム」です。ムダ毛が気になる肌にクリームをムダ毛にかぶせるように塗布し、10分ほど時間を置くとムダ毛がなくなるというものです。

このクリームの仕組みを調べてみました。

女性用の除毛クリームはアルカリ性の基材「チオグリコール酸カルシウム」という成分が含まれています。このチオグリコール酸がムダ毛のたんぱく質と反応し毛を溶かすため、厳密にいえば、「脱毛クリーム」ではなく「除毛クリーム」のほうが正しい表現といえます。

毛を抜くのではなく、毛を溶かす・無くすというメカニズムが成り立っています。除毛クリームを使うと、アンモニアのような鼻を突くにおいがするのは、この「チオグリコール酸カルシウム」と、毛のたんぱく質が反応しているからなのだそうです。

除毛クリームの中には、「チオグリコール酸カルシウム」のほかに、肌に潤いを与える成分や、いやなにおいを抑えるための香料などが含まれています。また、使いやすいように伸びが良いテクスチャーのものが大半です。

使い方は簡単です。ムダ毛が気になる場所にクリームを塗ります。ムダ毛が隠れる量が適当です。5分から10分を超えない程度放置してから、付属のヘラやスポンジ(リムーバーやバッファなどと呼ばれることもあります)でクリームをこそげ落とすように除去すれば、ムダ毛がなくなっています。

その後、ぬるま湯で残ったクリームを丁寧に洗い流してください。なかなか除去できない毛でも、衣服のこすれなど時間の経過とともになくなりますので安心です。

ただし、毛乳頭を破壊するというものではなく、体の外に生えている毛を溶かすだけのクリームですので、お手入れをした次の日にはまたムダ毛が生えているというデメリットがあります。

どんな場所に使える?

除毛クリームは、腕やスネなど、ムダ毛があまり太くない部位に使うのが一般的です。両ワキ・デリケートゾーンなどのムダ毛は太いため、なかなか除毛しにくい欠点があります。

除毛クリームを洗い流した後も、毛の断面が黒くぽつぽつと見えてしまうことがありますが、毛先が溶かされていますので、デリケートゾーンの除毛に使ってもチクチクしないメリットがあります。

チオグリコール酸カルシウムはたんぱく質を溶かす作用がある薬剤ですので、顔の除毛には不向きです。たんぱく質と反応したときに鼻を突くにおいが発生します。
場合によっては目にしみることがありますので、顔には使用することができません。

除毛クリームは肌に合う商品であれば、5分~10分程度で根こそぎムダ毛をなくすことができます。そのため、「これからプールに出かける」、「デートに誘われた」などというときのレスキューとして使えるメリットがあります。

カミソリを使いたくない場合の除毛グッズとして、また、思春期にある子供が使う除毛グッズとしてもおすすめです。

注意すべき点はある?

除毛クリームにはたんぱく質を溶かす薬剤が含まれています。毛だけではなく肌の表面のたんぱく質も溶かす可能性がありますので、使用前には必ず「パッチテスト」を行いましょう。

パッチテストの方法は、二の腕の内側の肌の柔らかい部分に1円硬貨大のクリームを塗布し時間をおいて皮膚の様子を見るものです。
クリームを塗った後に赤みやかゆみが出てきたときは、アレルギー反応が起こった証拠ですので、除毛することは控えましょう。

脚や腕は大丈夫だったけれど、デリケートゾーンに影響が出たという話も耳にします。粘膜近くにクリームが付着すると、かぶれの原因になります。
デリケートゾーンに除毛クリームを使う場合には、Vラインのみにとどめましょう。Iライン・Oラインは避けたほうが無難です。

パッチテストをクリアしても、大量の除毛クリームを広範囲に塗ったときに突然アレルギー症状が起こることがあります。「皮膚がピリピリする」「肌が赤くなってきた」「かゆみが我慢できなくなってきた」という場合は、放置時間を待たずに清潔なぬるま湯で丁寧に洗い流した後で医師の診察を受けてください。
その際には使用した除毛クリームを持参しましょう。

先にも触れましたが、除毛クリームは体の外に生えているムダ毛を溶かす仕組みです。毛を絡めとり根元から抜く脱毛ワックスとは異なり、毛根と毛包にある毛は健在の状態です。
成長期にある毛の場合は、時間が経過すればまた生えてきます。除毛クリームは頻繁に使うとアレルギーを引き起こすリスクも否めませんので、ほかの除毛方法と組み合わせて上手に付き合っていきましょう。

まとめ

脱毛クリームと呼ばれている製品は、脱毛効果がなく「除毛クリーム」と位置付けることが正解です。除毛の仕組みを知ることで、肌への負担を限りなく減らすことができます。
アレルギーの可能性もありますので、使い慣れた製品でも時折パッチテストを行いましょう。また、使っている途中に肌への異変があった場合はすぐに使用を中止してください。