医療脱毛後に処方される軟膏は塗ったほうがいい?

2019.04.12
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脱毛クリニックで医療脱毛を受けたあとに、軟膏を処方されることがよくあります。
クリニック側から処方されたからには、「必ず塗ったほうがいいの?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?

今回は、脱毛後に軟膏を処方する目的と効果、処方される軟膏の種類と効果の違いについてご紹介します。

医療脱毛で軟膏を処方する理由と軟膏の効果とは?

医療脱毛のあとに軟膏を処方するのは、一体どのような理由や目的があるのでしょうか?軟膏を塗ったあとの効果も含め、軟膏にまつわる疑問を解明していきます。

処方される軟膏はステロイド剤

医療脱毛で処方するのは、レーザーを照射することで起こり得る、肌トラブルの症状を抑えることを目的としています。その症状に効果的な成分は、副腎皮質という器官から分泌されるステロイドホルモンを合成したステロイド剤です。

ステロイド剤は効果の高いものから弱いものまで、さまざまな種類があります。重度の症状には効果の高いものを処方し、軽度の場合は効果の弱いものを処方するのが一般的です。

脱毛後の肌に対するステロイド剤の効果

医療脱毛で照射するレーザーはメラニン色素に反応する性質があり、ムダ毛に反応することで毛根周辺に熱ダメージを与えて脱毛するメカニズムです。レーザーのパワーが強いことで脱毛効果が高い反面、施術によって肌の赤みや腫れ、炎症、湿疹といった症状が起きることがあります。

その症状を抑えるために、抗炎症作用があり、皮膚の赤みやかゆみ、皮膚炎といった症状を抑えるステロイド剤が処方されるのです。

また、レーザーを照射した肌は敏感な状態になり、一時的に肌のバリア機能が低下します。肌の抵抗力が下がった状態になることで、正常な肌では侵入しない細菌が侵入し、毛穴が赤くなる「毛嚢炎」が起こる可能性があるのです。

軽度のものなら自然治癒しますが、広範囲に広がったり、痛みやかゆみがあったりする場合は治療が必要になります。ステロイド剤は毛嚢炎の改善に有効な薬であることから、医療脱毛後に軟膏を処方する理由の1つといえるでしょう。

自宅でもステロイド剤を塗り続けたほうがいい?

炎症や毛嚢炎が起きた場合、ステロイド剤を塗れば症状は緩和されるはずです。しかし、ステロイド剤を塗り過ぎると、肌の免疫力を抑える作用により、かえって症状が悪化する可能性があります。万が一症状が悪化した場合は、軟膏の使用を止めてクリニックで診察してもらいましょう。

また、使い方を間違えると、次のような副作用が起こる可能性があるので注意が必要です。

・産毛が生えてくる
・ニキビができる
・同じ場所に塗り続けると皮膚が薄くなる、血管が目立つ

ステロイド剤を塗る必要がある場合は、自己判断で塗るのではなく、塗る量と回数の指示を必ず守りましょう。

医療脱毛で処方される軟膏の種類と効果の違い

脱毛後の肌トラブルに対して処方するステロイド剤ですが、効果の度合いによって軟膏の種類はさまざまです。また、種類によってどのような効果の違いがあるのかを見ていきましょう。

ゲンタシン軟膏

ゲンタシン軟膏は細菌の繁殖を抑える効果があり、皮膚の感染症の治療薬として用いられています。ゲンタシン軟膏は非ステロイド剤であり、副作用が心配な方に最適な薬です。

リンデロンVG軟膏

リンデロンVG軟膏は、ステロイドと抗生物質を両方配合した薬剤で、皮膚の赤みやかゆみ、腫れといった症状を緩和します。細菌の感染による湿疹、皮膚炎の治療にも用いられており、医療脱毛後に起こる肌トラブルに適した薬です。

ステロイド剤は効果の高さを1~5群でランク分けしており、リンデロンVG軟膏は3群(ストロング)と、ステロイドの効果がやや高めです。

デルモベート軟膏

デルモベート軟膏は、ステロイド剤のランクで最も効果が高い、1群(ストロンゲスト)に属する薬です。抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ち、肌の赤み、かゆみ、腫れに高い効果を発揮します。しかし、ステロイドの効果が高いため、症状が重く、上に挙げた薬でも効果がなかった場合のみ処方されることが一般的です。

毛嚢炎の治療に内服薬を処方することも

脱毛で肌のバリア機能が低下することで起こりやすい毛嚢炎は、ステロイド剤による治療の他に、抗生物質の内服薬が処方されるケースもあります。抗生物質は細菌を除去する効果があり、毛嚢炎の原因となる黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌に対して効果的です。

内服薬では3~7日間ほど服用すると症状が緩和しますが、一番効果が早いのはステロイド剤とされています。内服薬が処方されるかは医師の判断によるので、内服薬、軟膏に限らず、医師の指示に従って薬を使いましょう。

まとめ

医療脱毛で処方される軟膏と効果、軟膏の種類と違いについてお分かりいただけましたか?
医療脱毛は脱毛効果が高い反面、毛根周辺に与える熱ダメージによって肌トラブルが起きる可能性があります。その症状を抑えるために、ステロイド剤の軟膏を処方するのが主な理由です。しかし、ステロイド剤は副作用が強いため、塗る量や回数の指示を守り、くれぐれも塗り過ぎないように注意しましょう。